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前回から半月近く経ってしまい、今更後編でもないような気もしますが、とりあえずどんな形であれオチは付けないといけないような気がするので後編です。体裁上。
概ね不評をもって迎えられることの多いソニーの「こだわり」なわけですが、たまにはヒットを飛ばすこともあるようです。
たとえば、プレステのコントローラー。
あのF1マシンのハンドルのようなデザインには、社内の反対を受けていたそうです。
しかし、デザイナーが「絶対受ける」とこだわりを押し通した結果、現在ではスタンダードといってもいい形になっています。
実際、あのグリップは慣れるとやめられませんよね。
僕もPCのジョイパッド代わりにプレステ2のコントローラーを使っています。
あとは、どこもの50Xシリーズあたりに付いていたジョグダイヤル。
当時、僕は携帯を持っていなかったので使ったことはないのですが、経験者の話を聞くに、相当使い勝手がよかったようです。
ただ、故障も相当多かったようで、すぐに消えてしまいました。
ついでにソフトウェアも専用の物を使っていたおかげで、ジョグダイヤルがなくなった後のソニエリ携帯の使い勝手は相当微妙なものになっています(ジョグダイヤルのスクロールに十字キー上下の長押しが割り当てられている)。
ソニータイマーと独自のソフトウェア。ソニー2大欠陥のダブルパンチ。
一方、独自仕様のおかげでヒットはしなかったものの、個人的に技術的には悪くなかったと思っているものもあります。
Hi-MDというものをご存知でしょうか?
一時期ソニーが売り出していたMDの規格なのですが、特徴的なのは容量が75分とか80分といった時間ではなく、1Gというバイト表示だった点。
つまり、普通のMDとしてだけではなく、PCの外付け記憶媒体としても使用できる代物だったのです。
マイク録音も可能で、会議を録音しておいたりするのにも便利でした。
1GのHi-MDが大体80分のMDと同じ容量で、1枚約800円とMDとしてはかなりお高いお値段でしたが、同じ容量のSDカードやUSBメモリと比較すれば、当時としてはかなり破格のお値段だったのではないでしょうか?
とはいえ、本体のお値段は別にかかるわけですし、当然ながら通常のMDプレーヤーでは再生することもできません。
さらに、圧縮形式がATRAC3(Plus)と例によって独自路線であったことや、i-podなどのMP3プレーヤーの普及も重なり、特に話題になることもなくいつの間にやら市場から姿を消してしまったようです・・・
ちなみに、僕の持っているHi-MDも、音楽プレーヤーとしての使命こそすでに終えていますが、MP3レコーダー代わりとしてまだまだ現役で動いています。
結局こうしてみると、ソニーの「こだわり」で受け入れられているのは、規格とかソフトウェアとか関係ないデザインの部分だけなんじゃ・・・
技術は低くないはずなので、やっぱり独自性で才能の無駄遣いしてますよね。
つまり、これだけ引っぱってなにが言いたいかと言うと・・・
「NW-A829を買ったのは、別にソニーが好きだとかそういうんじゃないんだから勘違いしないでよねっ」
いかん、コレじゃソニーが好きみたいに聞こえる・・・